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救急対応について
- 2016年02月16日
今回のテーマは救急対応についてです。
「救急じゃなくて、普通の病気なんですけどいいですか?」
なんていう問い合わせがあります。どうも世間に救急じゃないと呼んではいけない
というイメージをもたれてるみたいです。救急対応は可能な限りいたしますが、
実際のところ予約制で他の方の診療をしていたり、
道路事情ですぐには駆けつけられなかったり、
遠方からの依頼仕事をしていたりで、なかなかタイミングよく即対応とはいきません・・・。正直、救急時はお近くの病院に連れて行ってもらったほうが得策なのが現状です。
そんな中、「犬が庭先で車にひかれてしまって、動かせない」という電話が・・・
他の依頼がありましたが、
さすがに交通事故なんで、順番をずらしていただき、
現場へ!行ってみると、中型犬が立てなくなって
触ると痛がって咬んでくるので、
触ることもできない状態になってました交通事故は、見た目の出血を止めることはもちろんですが、
一番注意しなければいけないのは呼吸の状態、
それから臓器の破裂等で体内に出血がみられてるかどうか、
そして膀胱破裂の有り無しの確認です。肢や骨盤の骨折や脱臼は命に関ることではないので、後回しになります。
ただ、当院にはレントゲンがありません。
駆けつけたはいいのですが、設備のある病院へ搬送することが大前提です。診せてもらったところ、後ろ足は触ると激痛を訴えて噛み付いてきますが、
呼吸や口の粘膜の色は特に問題なく、搬送はできそうな状態です。直ちに取引先の動物病院にアポを取り、
現場にたくさん人がいたので、
口輪と担架を使って飼主さんの車に乗せるのを手伝って
病院へ行ってもらい、一件落着。これで、解決ではあるのですが・・・
よく考えると自分は担架と口輪という便利グッズを持った、病気に詳しい通りすがりのおじさん?
って感じで、なにも治療も処置もしていないです・・・。お役に立てたかどうか微妙な気分でした・・・。
こんなんですが、もしお困りのことがあれば少しでもお役に立てるようがんばりますので
ご用命心よりお待ちしております。こんな風に今すぐ対応が必要な救急外来にも可能な限り対応できるよう、
今後とも日々精進ですな~。訪問アニマルクリニック浜口