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活動日誌

てんかん

2017年08月18日

今回は「てんかん」についてです。


てんかんとは、ケイレンや無意識なバタツキなどの発作(てんかん発作とまとめられる)が
不定期に繰り返し起こることで、脳に異常なく起こる特発性てんかんと、
脳に異常があって、それが原因で起こる症候性てんかんに分けられます。


特発性てんかんとは、脳に異常がないにもかかわらず起こる発作で、
1歳~5歳くらいの一番元気な世代で最初にみられるのが特徴です。


症候性てんかんとは、脳の異常により起こる発作で、
1歳未満の幼少期か6歳以上(多くは10歳以上)の
シニア世代に多くみられるのが特徴です。


通常発作が起こると、飼主さんはパニックになりますが、
単発で起こる発作については止まれば落ち着くから救急ではありませんので、
落ち着いて状況把握して、ゆっくり病院に相談してください。
疲れやストレスなどで神経が高ぶって、1回だけ起こる場合もありますので・・・


すぐに病院に連絡しなきゃいけないのは以下の場合です。
・1日に複数回発作が起こる(群発)
・1回の発作が長く(5分以上)で、終わった後もそわそわして落ち着きがない
・発作が全く止まらない(重責)※単発の発作が重なりあって起こる状態です


この場合は明らかに救急状態ですので、すぐに対応しなければいけません。


長い前フリになりましたが、本題です。
特徴的な症例を何件かレポートします。


その1.「昨夜から発作が続いて止まらない」
ミニチュアダックス、12歳、去勢オス、発作の治療歴なし


朝6時台の電話です。
到着したら、呼吸が物凄くあらく体温が41.2度もあります。
至急抗ケイレン薬を直接静脈に注射したら、
若干おとなしくなりまして、そのまま身体を保冷剤で冷やしていたら、落ち着きました。
体温も平熱の38.6度(犬の平熱は38度台)に回復。
その後、血管を確保して、再びの激しい発作に備えましたが、
落ち着いて眠ってくれてたのと、
かかりつけ医があくということでしたので、
確保した血管ラインは残した状態で、移動していただきました。


その2.「朝5時から発作がとまらない」
トイプードル、12歳、去勢オス、発作の治療歴なし


朝6時台の電話です。
到着したら、目の玉(眼球)がぐるぐるまわって、
激しいケイレン、呼吸もあらい状態です。
抗ケイレン薬を注射しましたがほとんど効かなかったので、
暴れた状態のまま血管確保して、
別のもっと強く鎮静化してくれる抗てんかん薬を
静脈から入れたら少し落ち着きましたが、10分でまた発作再開、
さらにもう一度同じ薬を入れて、どうにか眠ってくれました。
尚、その間、同時に飼主さんに身体も冷やしていてもらってます。
そして脳圧を下げる点滴液を1時間かけて静脈点滴し、同じく脳を安定化させる。
効果があるとされるステロイドも注射しました。
薬投与している間、血液検査もしましたが目立った異常はなし。
飼主さんはどうしても仕事に行かなくてはならないということで、
かかりつけ医に連れていくということで、
もう1回抗ケイレン薬を注射して移動してもらい終了。


上記2つは朝どこの病院も対応してくれない状況での依頼でしたが、
次に紹介する例は、当院のならではの大型犬のてんかんです。


その3.「午後から発作を繰り返している」
ボクサー、10歳、未去勢オス、
発作の治療歴1回(内服使用なし)


夜9時の依頼です
短い発作ではあるが、何回も繰り返しずっとそわそわしているとのことで
重積の手前の群発発作と判断し、
直ちに血管を確保し鎮静剤を入れましたが、効かず・・・
用量増やしてもう一度入れたら効きましたので、
そのまま、脳圧を下げる静脈点滴し、ステロイドも注射、
血液検査も異常なしでした。    
その後、少しバタバタしましたが早めに落ち着くので、
そのまま点滴をしたまま自宅で管理することになり、深夜12時に帰宅。
(夜中に発作がおきることを想定して、血管ラインから入れる鎮静剤を2回分処方してます)
飼主さんは交代で夜通し様子をみてくれました。
翌朝、意識も戻り発作もなくなったので、血管の管をはずして点滴終了。
この子は大型犬なのでいざというときも病院には連れて行けないということで
今後も当院がかかりつけになることとなり、抗てんかん薬の内服を処方して帰宅。
この子はその後同様の発作と対応を4回繰り返しましたが、その都度復活!
最初の発作から1年後に息を引き取りました。
途中一度だけ安楽死を希望されたことはありましたが、
本人が普通に散歩できる位に復活するので、飼主さんも頑張ってくれて、最後まで全う。
安らかに天国に逝かれました。


このボクサーの例でもわかるように、
てんかんでも当院で入院と同じ管理が可能ですので、安心してご相談ください。


発作は見ていて辛いものですが、復活することが多いので、
絶対諦めずに治療すべきですよ。


移動アニマルクリニック浜口  浜口 純

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