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活動日誌

酸素ハウス設置家庭への往診

2015年12月28日

酸素って生命維持には必要不可欠なものですよね。
酸素は通常空気中に20%含まれてまして、健常な動物であれば
それで十分なのですが、貧血、心臓悪い、肺に病気がある・・・・
酸素が不足してしまうと、
あっという間に呼吸があらくなり、舌や粘膜が青白くなり
もがき苦しんでしまいます。


病院にはICUという
酸素(40%の濃度に管理)と温度湿度を管理してくれる部屋があり
その中で入院すれば楽にはなるのですが、
出すとまたもがくの繰り返しで・・・
いつまでも退院できない動物も多くみてきました。


どうしても預かれない時は、酸素ボンベを貸し出したりするのですが
「火気厳禁」で危険、使える量と時間が限られてる・・・
など、なかなか大変なものです


そこでまずはご紹介、
近年「ペット用レンタル酸素ハウス」というものがありまして、
これがなかなか優れものなんです。
酸素発生器とアクリルの部屋がありまして、
そこをビニールホースでつないで使用します。
 
これだけだと、単なる酸素BOXなのですが、
これのすごいところは、強めの風力で
ホースから出てくる風の温度は室温程度に設定されているということ。


つまりケージの中は常に20℃くらいの新鮮酸素風が対流してるんです。
ケージの横には穴が開いてまして、
そこを開けると古い二酸化炭素を含んだ空気が自然排気されるというシステム。


酸素濃度自体は26%くらいになってしまいますが、
酸欠の子にはとってもありがたい濃度です。
詳しくは、当院ホームページのリンクをご覧下さい。
http://www.eastworks.jp/musenki/company.html




続いて、この酸素ハウスを使用されているご家庭の往診エピソードを書きます。


その1.14歳、猫、「気管支喘息および肺腫瘍」
        
3ヶ月前から呼吸がハカハカしていて酸素ハウスレンタル中
    
1ヶ月前から24時間ほぼ酸素ハウスのなかで生活
(中型犬用のBOX内にトイレと爪とぎとお水が入ってました)
さっき、餌を食べようとハウスから出たら呼吸困難起こし失神
酸素ハウスから出せなくて病院行けないということで往診依頼
    
→ 飼主様宅に着いた頃には呼吸落ち着いてました~
      
普段かかりつけ病院でもらってるクスリと同じものを、
少し多めの量を注射し、経過見てもらったのですが、
注射後は2週間酸素ハウスから出ても大丈夫になるほど調子良かったそうです。
そんなこんなで、倒れたら「注射→酸素ハウスで安静」の繰り返しで3ヶ月後静かに永眠。
      
酸素ハウスレンタルから半年、倒れてから3ヶ月。
酸素ハウスの中に手を入れて注射できたので、
ほとんど身体に負担をかけずに治療ができました。
本人もいつの日か、ハウスの外にいても、苦しくなったら
自ら酸素ハウスの前に、行くようになっていたとか・・・
すばらしき学習能力。




その2.9歳、チワワ 
「重度肺水腫(肺に体液が充満して激しい咳と呼吸困難を起こす病気)」
       
数日前から酸素ハウスレンタル中、さっき泡吹いて失神いったん回復したが、
呼吸が粗くかかりつけ病院に連れて行けそうにもない、
とういことで往診依頼
       
→到着したときも赤い泡吐いて咳き込んだ状態で、
酸素ハウスのなかでも、もがき苦しんでいる状態
直ちに注射射ち、酸素ボンベをつないで酸素濃度を上げて対応しましたが、
いつ呼吸停止してもおかしくない状態なので、
直ちに心配蘇生の道具を用意して、経過を見守っていました。
やがて呼吸が停止してしまったので、直ちに気管挿管、酸素ハウスのホースを
小児用蘇生バックにつなぎ、それを気管チューブ(気管挿管の管)に
連結させ酸素加の人工呼吸開始


気管チューブ


その後、自力の呼吸が回復したので、
気管挿管したままで、酸素ハウスのホースをつなぎそのまま維持
残念ながら意識までは回復せず30分後に再び呼吸停止し、永眠
最後は飼主さんの膝の上で静かに亡くなりました。
         
結果は駄目でしたが、病院と変わらない蘇生対応ができました。
最後までベストは尽くせたと思います。


酸素ハウスのホースから98パーセント近くの濃度の酸素が出るので
いざというときはマスクにつないで直接嗅がせたり、
こんな風に蘇生に利用できたりするんです。


酸素マスク




最近、また新たな患者さんで、これまた「重度肺水腫」
酸素ハウスで生活しているチワワさんの依頼があったのですが、
病院へ行けないために、爪が切れず肉球に巻き込んでしまった。とか


往診で伺って5分以内で爪切り、肛門腺絞り(少し余裕があったので・・・)をして
すぐ酸素ハウスに戻したところ、全く問題なし。
    
酸素ハウスがあれば、往診獣医である私も安心して対応できますね~。


今までは「呼吸悪い→命がけで病院へ→ICU→落ち着くが出すと駄目→長期入院→帰宅→また呼吸困難・・・」
なんてかわいそうな展開になることが多かったのですが、
これは幅広い在宅看護が可能になりますので、
酸素ハウスは飼主さんにも私のような往診獣医にも心強い味方です。


移動アニマルクリニック浜口

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